月刊薬事 2024年2月号(Vol.66 No.3)

【特集】血中濃度の変動要因を見極めよう 悩ましい薬物動態の諸問題

¥2,365

●特集 血中濃度の変動要因を見極めよう 悩ましい薬物動態の諸問題
 
企画:赤嶺 由美子(秋田大学医学部附属病院薬剤部)
 
薬物治療で注意すべきポイントは、薬物動態だけでも薬物代謝酵素、薬物相互作用、肝・腎機能など、多岐にわたります。これらについて添付文書などに記載があっても、実際に臨床でどこまで気にすべきか、どこから介入すべきか、薬剤師にとっては悩ましい問題です。本特集では、臨床でしばしば問題となる薬物動態に関する諸問題について、実践的なアプローチを紹介します。
 
発行日
2024年2月
判型
A4変型判
ページ数
168頁
商品コード
93620
目次

●特集:血中濃度の変動要因を見極めよう 悩ましい薬物動態の諸問題

■特集にあたって

 赤嶺 由美子

■総論

 ●薬物動態に影響を及ぼす要因は臨床でどこまで考慮すべきか

  三浦 昌朋

■基礎編――薬物動態への影響を考慮すべき要因とそのアプローチ

 ●薬物動態における薬物代謝酵素の役割

  鬼木健太郎

 ●薬物動態における薬物トランスポーターの役割

  廣田 豪

 ●経口・静脈内投与――ボリコナゾールの注射・経口製剤の切り替え

  百 賢二,舘野 円花,守屋賀奈絵

■実践編――薬剤別マネジメント

 ●抗凝固薬

  中川 潤一

 ●抗菌薬・抗真菌薬

  岡田 直人

 ●向精神薬

  赤嶺由美子

 ●循環器疾患治療薬・抗不整脈薬

  島本 裕子

 ●糖尿病治療薬

  外間 登

 ●抗がん薬

  横田 隼人

 ●抗体医薬品

  福土 将秀

■実践編――背景疾患のある患者のマネジメント

 ●腎機能低下

  山本 和宏

 ●肝機能障害

  白根 達彦,山本 武人

 ●妊婦・授乳婦

  香西 祥子,河西 邦浩

 ●早産児・低出生体重児の腎機能評価と投与設計

  齊藤 順平

■最新Topics

 ●ファーマコゲノミクス(PGx)

  石村 裕樹,片田 佳希,平 大樹,寺田 智祐

 ●バイオマーカーを活用した病態時の薬物代謝酵素および薬物トランスポーター活性の評価

  鈴木 陽介

 ●Population Pharmacokinetics(PPK)

  土岐 浩介

 

連載

●Clipboard[8]

 腎領域/DI領域

 森住 誠/若林 進

●つながる検査と薬[8]

 1型糖尿病治療中にケトアシドーシスを起こした患者

 永田 未希

●領域別薬剤師ケースカンファレンス from KYOTO[4]

 整形外科領域 二次性骨折予防の取り組みはどうしていますか?

 大竹 優樹/福田 喬士/寺坂 和雄/天満 智也/中井登代美/起塚 美沙

●振り返れば国試[8]

 脳梗塞急性期の薬物療法のポイントは?

 小川 敦,辻中 海斗,神田 将哉,石澤 啓介

●添付文書からRMP,審査報告書まで 新薬ななめ読み[40]

 リットフーロ®️カプセル50mg(リトレシチニブトシル酸塩)

 鈴木 信也

●あなたはどう考える? パズルで紐解く病態別栄養療法[7]

 慢性便秘の症例に適切に対応するために必要なピースはどれ?

 吉田 貞夫

●総合診療医が教える。外来薬物療法ケースカンファレンス[24]

 ワルファリンの作用を増強させる薬剤はどれか?

 石井 義洋

●ジャーナルクラブの広場

 武田 真央/鈴木 大介/若杉 和美/Lisa Holle,鈴木 真也/

 小杉卓大/木村 友絵,木村 利美

 

その他

●今月の読者プレゼント

●書評 感染症・病原体とくすり

●News Lab.

●学会&研修会カレンダー

●次号予告・編集部より

次号予告

●特集 病棟・外来でよくみる気になる 神経診療Up to Date

◆企画:永田栄一郎(東海大学医学部内科学系脳神経内科)

 

■よくみる神経症状・疾患へのアプローチ

 ●頭痛(三叉神経痛を含む),めまい

 ●疼痛,感覚障害

 ●意識障害,失神,けいれん

 ●認知機能低下,高次脳機能障害

 ●嚥下障害,構音障害,運動麻痺,運動失調

 ●視力障害,視野異常,複視

 ●歩行障害,筋力低下,不随意運動

 ●睡眠障害(RBD,レストレスレッグス症候群を含む)

 ●てんかん

 ・抗てんかん薬の血中濃度から有効性をどう読み解く?

 ・新規抗てんかん薬の位置づけ,使い方は?

 ●パーキンソン病

 ・パーキンソン病の症状に応じた薬剤調整の考え方は?

 ・新規抗パーキンソン病薬の位置づけ,使い方は?

 ●認知症

 ・疾患による認知症状の違いは?

 ・新規認知症治療薬の位置づけ,使い方は?

 ●脳梗塞

 ・脳梗塞の二次予防のための薬の使い方は?

 ・脳梗塞急性期の治療法は?

 ●重症筋無力症

 ・重症筋無力症の免疫療法の考え方は?

 ・新規重症筋無力症治療薬の位置づけ,使い方は?

 ●多発性硬化症,視神経脊髄炎(NMOSD)

 ・多発性硬化症,視神経脊髄炎(NMOSD)の免疫療法の考え方は?

 ・新規多発性硬化症,視神経脊髄炎(NMOSD)治療薬の位置づけ,使い方は?

 ●筋萎縮性側索硬化症,脊髄性筋萎縮症(SMA)

 ・最新のエビデンスを踏まえた治療法は?

 ・地域連携を含めた包括医療とは?