月刊薬事 2024年12月号(Vol.66 No.16)

【特集】 迅速な薬物治療につなげるTips! 重症患者の器官系統別評価

¥2,365

【特集】迅速な薬物治療につなげるTips! 重症患者の器官系統別評価

企画:川邊 一寛(横浜市立大学附属市民総合医療センター薬剤部)/中薗 健一(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院薬剤部)

超急性期や急性期の重症患者においては、病態やバイタルサイン、治療の影響が分単位や時間単位で変化します。このような状況では、患者情報からプロブレムリストを作成して対応を検討しているうちに、さらなる状況の変化や致死的な状況に対応できなくなるおそれがあります。そのため、救急・集中治療の現場では、臓器別に全身評価を行う「By system」を用いて、重症患者の迅速な治療・管理を行っています。

本特集では、重症患者の病態把握や管理の基本となる「By system」について学び、薬剤師として臓器別評価や薬物治療との関連、ケア移行時の考え方について解説します。

発行日
2024年12月
判型
A4変型判
ページ数
164頁
商品コード
93630
目次

【特集】迅速な薬物治療につなげるTips! 重症患者の器官系統別評価

企画:川邊 一寛(横浜市立大学附属市民総合医療センター薬剤部)/中薗 健一(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院薬剤部)

■特集にあたって
■総論
 ●救急・集中治療領域担当薬剤師の役割とは?
 ●臓器別の評価法「By system」とは?
 ●薬剤師記録における「By system」と「By problem」の違いとは?
 ●重症患者の全身管理に活用するツールは?
■By systemを用いた臓器別の評価と管理
 ●神経
 ●循環器――循環動態評価のポイント
 ●腎
 ●電解質・輸液
 ●消化管・代謝内分泌・栄養
 ●血液・凝固
 ●感染
 ●予防
■注目Topics
 ●日本版敗血症診療ガイドライン2024の読み方,活用のポイント――すべての患者に適切な介入と臨床意義の高い研究を行うために
 ●重症患者における薬物動態の変化
 ●Medication reconciliation, Medication reviewはICUだけじゃない!?――シームレスな医薬品情報リレーの重要性
 ●重症患者の薬物治療評価の教え方・学び方
 ●集中治療専門薬剤師の目指す先とは?

【連載】
●添付文書からRMP、審査報告書まで 新薬ななめ読み[50]

●振り返れば国試[18]
てんかんの発作ゼロ、副作用ゼロにするには?

●領域別薬剤師ケースカンファレンス from KYOTO[14]
高齢者領域 高齢者の服薬簡素化はどうしてる?

●誰でもデキる臨床研究 リアルワールドデータで学会発表,論文執筆[8]
症例報告の書き方

●ガイドラインではわからない患者・家族の大切なもののための 緩和ケア薬の使い方[3]
オピオイドで患者の治療意欲をかき立てる

●ジャーナルクラブの広場

その他
●今月の読者プレゼント
●学会&研修会カレンダー
●News Lab.
●次号予告・編集部より

次号予告

【特集】 シンプルにはじめるポリファーマシー対策

企画:溝神 文博(国立長寿医療研究センター薬剤部/長寿医療研修部高齢者薬学教育研修室)

■総論

 ●ポリファーマシー対策の現状の課題

■シンプルにはじめるポリファーマシー対策

 ●PIMsリストの使い方――抗コリン薬のリスクスケール

 ●処方の簡素化と服薬環境の調整

 ●高齢者総合機能評価(CGA)と薬剤調整

 ●看護師からみたポリファーマシー対策

■その症状…もしかして薬物有害事象?

 ●せん妄,不穏

 ●睡眠障害

 ●排便障害

 ●排尿障害

 ●摂食・嚥下障害(口腔乾燥,口腔ケア含む)

 ●食思不振

 ●転倒・骨折

 ●認知機能障害

■シンプルにはじめるポリファーマシー対策の実践――症例とアプローチ

 ●急性期病院――せん妄・不穏

 ●急性期病院――食思不振

 ●慢性期病院――転倒・骨折

 ●慢性期病院――摂食・嚥下障害(口腔乾燥なども含めて)

 ●保険薬局――睡眠障害

 ●診療所――排尿障害

 ●在宅――認知機能障害(服薬管理ができないなど)