月刊薬事 2024年9月号(Vol.66 No.12)

【特集】臨床での疑問にこたえる 統計データの読み方、使い方

¥2,365

●特集 臨床での疑問にこたえる 統計データの読み方、使い方

企画: 岡田 直人(山口大学医学部附属病院薬剤部)

臨床で遭遇する問題や疑問などについて、文献やエビデンスを吟味し、適切な治療について議論したくても、統計学の知識を活用し「調べた情報を評価・吟味する」ことに壁を感じている薬剤師が少なくありません。また、統計学や臨床試験の知識と「臨床」が感覚的に結びつかないため、なかなか知識が定着しにくく、それが苦手意識につながっているという声も耳にします。
本特集では、統計データの基本的な読み方や、臨床で起こりうるケースへの当てはめ方などを解説します。

発行日
2024年9月
判型
A4変型判
ページ数
132頁
商品コード
93627
目次

●特集臨床での疑問にこたえる統計データの読み方、使い方

 

■特集にあたって

岡田 直人

 

■基礎編:もう一度おさらい! 統計データの読み方

 ●仮説検定ってなに? と聞かれたら――統計的仮説検定の種類,統計量の尺度

山村 重雄

 ●「有意」「有意差」を見かけたら

川口 崇

 ●リスクってなに? と聞かれたら――相対リスク,オッズ比,絶対リスク,ハザード比

土屋 雅美

 ●研究デザインってなに?と聞かれたら

豕瀬 諒

 ●信頼できるエビデンスってなに? と聞かれたら――論文検索,バイアス,図表の読み方

上田 昌宏

 

■実践編:ケーススタディから学ぶ臨床での問題・疑問へのアプローチ

 ●この抗菌薬はいつまで投与すればよいの?

浦上 宗治

 ●この抗がん薬でどのくらい生命予後が変わるの?

土手 賢史

 ●副作用に対する支持療法のエビデンスはあるの?

渡邊 大地,飯原 大稔

 ●もしかして,これって副作用?

赤嶺 由美子

 ●これまでの報告と逆の主張をしている場合はどうする?――腎機能低下時の敗血症性DICに対する治療選択

加藤 秀雄

 

■挑戦編:臨床で見つけた疑問を研究につなげるためのお作法

 ●カルテデータを用いた研究のお作法

八木 達也

 ●メタアナリシスを実施するときのお作法

三星 知

 ●アンケートを用いた研究を実施するときのお作法

近藤 悠希

 

連載

●総合診療医が教える。外来薬物療法ケースカンファレンス[31](完)

ヘパリン使用中に注意すべき副作用は?

石井 義洋

●添付文書からRMP,審査報告書まで 新薬ななめ読み[47]

佐藤 弘康

●振り返れば国試[15]

慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の服薬指導で知っておくべきポイントは?

薩摩 由香里

●領域別薬剤師ケースカンファレンス from KYOTO[11]

災害領域 被災した場合に備えて,薬剤部門でどのような取り組みをしていますか?

柏原 陽平/堀 雅博/多留木 崇志/川島 裕明/岸田 有希子/芝田 雄登

●誰でもデキる臨床研究 リアルワールドデータで学会発表,論文執筆[5]

研究のデザインとは?

豕瀬 諒

●ジャーナルクラブの広場

伊藤 藍,今中 翔一/鈴木 雄太/杉山 昌宏/鈴木 大介/桑原 秀徳

/Grace Morrison,Lisa Holle,鈴木 真也/木村 友絵,木村 利美

 

その他

●今月の読者プレゼント

●書評 染方史郎の 続 感じる細菌学 耐性菌&真菌編

●News Lab.

●学会&研修会カレンダー

●次号予告・編集部より

次号予告

●特集 かゆいところに手が届く!入院中の皮膚トラブル完全攻略

 

企画:関根 祐介(東京医科大学病院薬剤部)

 

■総論――よくある皮膚症状の訴えにどう対応する?

 ●皮膚トラブルを訴えられたら

 

■見逃したらキケン! 緊急性の高い皮膚症状

 ●アナフィラキシーショック

 ●薬疹(SJS,TEN)

 ●蜂窩織炎,壊死性筋膜炎

 ●血管外漏出

 

■よくあるから見極めたい! 高齢者に多い皮膚症状

 ●帯状疱疹

 ●褥瘡

 ●老人性乾皮症(ドライスキン)

 ●真菌症(白癬,カンジダ)

 

■治療中はハイリスク! がん患者で注意する皮膚症状

 ●殺細胞性抗がん薬による皮膚障害(発疹/紅斑,手足症候群,色素沈着)

 ●分子標的薬による皮膚障害(発疹/紅斑,ざ瘡様皮疹,手足症候群,爪囲炎,掻痒症)

 

■答えられますか? 患者さんや他職種からの皮膚トラブルの相談

 ●外用剤の基剤はどう違う?

 ●この軟膏,混ぜても大丈夫?

 ●外用剤の塗り方はどうすればいい?

 ●保湿剤を使い分けるポイントは?

 ●外用剤の保管・使用期限の注意点は?

 ●ステロイドはいつまで続ける?

 ●褥瘡治療薬の適正使用のポイントは?

 ●ドレッシング材の適正使用ポイントは?

 ●創傷に対する消毒薬の適正使用のポイントは?