月刊薬事 2024年1月号(Vol.66 No.1)

【特集】理解が深まる!治療につながる! 評価スケールの読み方,活かし方

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●特集 理解が深まる!治療につながる! 評価スケールの読み方,活かし方
 
企画:加藤隆寛(愛知医科大学病院薬剤部)
 
ガイドラインや書籍で頻出するさまざま疾患の評価スケール。これらを用いて病態や治療効果を評価したとしても、いま一つ理解が深まっていないため適切な治療へとつなげられていないということはないでしょうか。また、なじみのない分野となれば、頻用されるスケールであっても、読み方や活用法があいまいになることはないでしょうか。
 
本特集では、スケールをみて患者状態を正確に把握し、薬物療法との関連性をも理解できるよう、主要な評価スケールをピックアップし、その位置づけや特徴、読み方、臨床での活かし方をまとめています。
 
発行日
2024年1月
判型
A4変型判
ページ数
160頁
商品コード
93619
目次

●特集:理解が深まる! 治療につながる! 評価スケールの読み方,活かし方

 

■特集にあたって

 加藤 隆寛

■心不全患者に用いるスケールと薬物治療――心不全発症前から末期心不全まで,心不全ステージ分類,NYHA心機能分類,Nohria-Stevenson分類

 金森 建太

■不整脈患者に用いるスケール――Lown分類,CHADS2スコア,CHA2DS2-VAScスコア,HAS-BLEDスコア

 原 直己,米崎 友駿

■脳卒中患者に用いるスケール――NIHSS,日本語版mRS判定基準,ABCD2スコア,脳卒中重症度分類(JSS)

 土岐 真路

■疼痛管理に用いるスケール――VAS,NRS,NPS,フェイススケール,オピオイド換算

 加藤 涼子

■集中治療領域に用いるスケール――SOFAスコア,CPOT,RASS

 安藝 敬生

■糖尿病患者に用いるスケール――M値,SD,MAGE,TIR

 鈴木さとみ,武藤 達也

■腎機能低下患者に用いるスケール――KDIGO基準,CGA分類

 一木 美里,柴田 啓智

■消化器系疾患で用いるスケール――Child-Pugh分類,ブリストルスケール,RomeⅣ分類

 本田 麻里,市倉 大輔

■精神科疾患で用いるスケール――うつ病評価尺度(HAMD,MADRSなど)

 椎 崇

■精神科薬剤評価に用いるスケール――DIEPSS,DAI-10,クロルプロマジン換算,ジアゼパム換算

 坪内 清貴

■認知機能評価に用いるスケール――MMSE,改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)

 長谷川 章,溝神 文博

■せん妄の評価スケール――3D-CAM,CAM-ICU,ICDSC,DRS-R-98

 中薗 健一,大久保綾香

 

取材

この人に聞く

●疾患により異なる副作用頻度を踏まえた指導を支援――SGLT2阻害薬患者指導箋を日本腎臓病薬物療法学会が作成

 浦田 元樹(大野記念病院薬剤部)

 

連載

●領域別薬剤師ケースカンファレンス from KYOTO[3]

 がん領域 複数のアレルギー歴を有する乳がん患者の術後補助化学療法への介入は?

 田渕 祐輔

●つながる検査と薬[7]

 呼吸困難感を主訴に緊急搬送され心不全と診断された患者

 石井 俊一

●振り返れば国試[7]

 高齢者への服薬指導で薬剤師がアセスメントすべきポイントは?

 薩摩由香里

●Clipboard[7]

 精神科領域/小児領域/集中治療領域

 原 秀徳/齊藤 順平/中薗 健一

●総合診療医が教える。外来薬物療法ケースカンファレンス[23]

 大動脈弁狭窄症の患者に慎重投与の薬剤は?

 石井 義洋

●添付文書からRMP,審査報告書まで 新薬ななめ読み[39]

 コレチメント®️錠 9mg(ブデソニド)

 冨田 隆志

●あなたはどう考える? パズルで紐解く病態別栄養療法[6]

 肝硬変の症例に適切に対応するために必要なピースはどれ?

 吉田 貞夫

●ジャーナルクラブの広場

 鈴木 大介/桑原 秀徳/中込 哲/岩内 大佑/鴨志田 聡/

 Grace Morrison,Lisa Holle,鈴木 真也/木村 友絵,木村 利美

 

その他

●今月の読者プレゼント

●書評 これからはじめる 非がん患者の緩和ケア 第2版

●News Lab.

●書評 授乳婦と薬 第2版――薬剤の母乳移行性情報とその評価

●学会&研修会カレンダー

●次号予告・編集部より

次号予告

●特集 血中濃度の変動要因を見極めよう 悩ましい薬物動態の諸問題

 

◆企画:赤嶺由美子(秋田大学医学部附属病院薬剤部)

 

■総論

 ●薬物動態に影響を与える要因は臨床でどこまで考慮すべきか

■基礎編――薬物動態への影響を考慮すべき要因とそのアプローチ

 ●薬物代謝酵素

 ●薬物トランスポータ

 ●投与経路――経口・静脈内投与

■実践編――薬剤別マネジメント

 ●抗凝固薬

 ●抗菌薬・抗真菌薬

 ●向精神薬

 ●循環器薬・抗不整脈薬

 ●糖尿病治療薬

 ●抗がん薬

 ●抗体医薬品

■実践編――背景疾患のある患者のマネジメント

 ●腎機能障害

 ●肝機能障害

 ●妊婦・授乳婦

 ●小児

■最新Topics

 ●ファーマコゲノミクス(PGx)

 ●バイオマーカー――バイオマーカーを活用した病態時の薬物代謝能および輸送活性の評価

 ●Population Pharmacokinetics(PPK)