月刊薬事 2023年7月号(Vol.65 No.9)

【特集】Fantastic Four時代の心不全の治療戦略

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●特集 Fantastic Four時代の心不全の治療戦略
 
企画:高麗 謙吾(小倉記念病院循環器内科)
 
心不全治療薬はこの数年間でも新薬が複数登場し、近年はβ遮断薬・MRA・ARNI・SGLT2 阻害薬(Fantastic Fourと称す)について心不全へのさまざまなエビデンスが示され、新たな標準治療薬とされるなど、心不全の薬物治療は大きく進歩しています。
本特集では「Fantastic Four」の4剤を中心に、心不全治療の最新の動向や基本薬の特徴など薬物治療を整理したうえで、さまざまな病態や合併症を考慮した治療薬の使い方や悩ましい場面での考え方を解説します。
発行日
2023年7月
判型
A4変型判
ページ数
188頁
商品コード
93613
目次

●特集 Fantastic Four時代の心不全の治療戦略

 

■特集にあたって

 高麗 謙吾

■総 論

 ●心不全治療にFantastic Fourがもたらすものとは

  佐藤 宏行

 ●病態からみる心不全の治療戦略

  齋藤 秀輝

■心不全へのFantastic Fourの使い方

 ●β遮断薬

  高麗 謙吾

 ●MRA

  石原 里美

 ●SGLT2阻害薬

  堀内 優

 ●ARNI

  竹内 一喬

■lfチャネル阻害薬はどう使う?

 ●イバブラジン

  西崎 公貴

■sGC刺激薬はどう使う?

 ●ベルイシグアト

  阿部 拓朗

■位置づけ、使いどころを再整理しよう

 ●利尿薬、トルバプタン

  堀内 優

 ●強心薬

  加来 秀隆

■心不全薬物治療Q&A

 ●HFmrEFとHFpEFはどうする?

  佐藤 宏行

 ●RAS阻害薬の使い分け、切り替えは?

  竹内 一喬

 ●RAS阻害薬服用時のカリウム管理はどうする?

  石原 里美

 ●シックデイ、周術期のSGLT2阻害薬の使用継続可否はどう判断する?

  堀内 優

 ●高度腎機能障害や透析患者への心不全治療薬の使い方は?

  高麗 謙吾

 ●やせ・フレイル患者での心不全治療はどうする?

  加来 秀隆

 ●周術期や他科入院時の薬剤の管理はどうする?

  折田 巧、齋藤 秀輝

 ●心拍数管理――Q1 心拍数の管理はどうする?/Q2 先にイバブラジンで心拍数を落とした場合はβ遮断薬にスイッチするべきか?

  西崎 公貴

 ●心不全合併の貧血はどうする?

  阿部 拓朗

 ●心不全の入院時に注意すべき薬剤は?

  足立 参希

 ●がん治療中に注意しておきたい心不全のリスクは?

  藤本 亜弓

 ●入院を繰り返さないための退院時指導、薬薬連携のポイントは?

  澤田 和久


取材

この人に聞く

●EGUIDEプロジェクト――精神科医療の標準化に挑戦

 井手 健太(産業医科大学病院薬剤部)、山本 智也(大阪大学医学部附属病院薬剤部)

 

連載

●モダトレ2 迷わず描けよ。描けばわかるさ。[22]

 抗不整脈薬のリズムコントロール(洞調律化)作用を少し考えてみよう!

 梶原 洋文

●新連載        振り返れば国試[1]

 心不全患者に抗血栓薬が処方されたときに注意すべきポイントは?

 鈴木 正論

●新連載        つながる検査と薬[1]

 化学療法施行後に発熱を呈した患者

 詫間 章俊、染谷 梨沙

●総合診療医が教える。外来薬物療法ケースカンファレンス[17]

 ビタミンB12欠乏を来す薬剤を3つ選べ

 石井 義洋

●エビデンスガール EBM愛が患者を救う![15]

 ガイドラインはどうやって作られる?

 高垣 伸匡

●新連載        Clipboard[1]

 がん領域/小児領域

 葉山 達也/齊藤 順平

●添付文書からRMP、審査報告書まで 新薬ななめ読み[33]

 クレセンバ®️カプセル、点滴静注用(イサブコナゾニウム硫酸塩)

 冨田 隆志

●児童精神科医が伝えたい 子どものメンタルヘルス[4]

 子どもに睡眠薬は必要ですか?

 宇佐美政英

●迷わず判断デキる! フローチャート薬物治療[15]

 Clostridioides difficile感染症

 佐野 邦明

●ジャーナルクラブの広場

 齋藤 靖弘/眞継 賢一/石井聡一郎/鈴木 大介/桑原 秀徳/Lisa Holle、鈴木 真也/木村 友絵、木村 利美

 

その他

●今月の読者プレゼント

●News Lab.

●学会&研修会カレンダー

●書評 緩和医療薬学 改訂第2版

●次号予告・編集部より

次号予告

●特集 JAPEPプレゼンツ 多職種連携でみる 誤嚥性肺炎の治療と薬剤管理

 

◆企画:森川 暢(市立奈良病院総合診療科)

 

■総論

 ●誤嚥性肺炎の現状と現在地――多職種でみることの重要性とJAPEPセミナー

 ●誤嚥性肺炎の診断と嚥下障害の原因疾患の検索

 ●誤嚥性肺炎バンドルの可能性――Diagnose、 treat SUPPORT

 ●誤嚥性肺炎の教育・学習――JAPEPの役割と効率的な学習方法

■誤嚥性肺炎と治療

 ●誤嚥性肺炎の抗菌薬選択

 ●誤嚥性肺炎と薬剤調整/薬剤の錠形

■Support

 ●嚥下障害のアセスメントと介入

 ●栄養障害のアセスメントと介入

 ●倫理的問題への対応と予後予測

 ●多職種連携――特に看護師との連携

 ●代替栄養のメリットとデメリット

 ●口腔ケアと歯科との連携

 ●リハビリテーション