添付文書がちゃんと読める統計学

¥2,640

●統計学のコトバがわかれば添付文書をここまで深読みできる!
・平均-2SDを計算したら血中濃度がマイナスになることの意味とは?
・なぜ、わざわざ「幾何平均」を使って平均値を表しているのか?
・なぜ、ただのt検定ではなく、”対応のあるt検定”を使っているのか?
…etc 
 そうか!添付文書にはここまで書いてあったのか!

「統計学のコトバがわかれば、添付文書の「なぜ」がわかる、添付文書では「何がわからないか」も見えてくる」、がこの本のコンセプトです。
医薬品の有効性、安全性を評価するために情報が欠かせませんが、限られたスペースで記載された添付文書情報には、どうしても「なぜ」が不足しています。しかし、添付文書に書かれた統計のコトバがわかれば、それを補うことができます。難しい理屈や計算式がわからなくても、「なぜ、通常の平均値ではなく幾何平均値を使っているのか」や、「なぜ分散分析という方法を使っているのか」などがわかるだけで、医薬品のプロフィールをより明確にとらえることができるのです。
この本は、統計学食わず嫌いのアナタにぜひ読んでいただきたい1冊。薬学でかつて統計学を学んだ(はずの)人にも、これから学ぶ人にも役立つことうけあいです。

訂正情報

編著
山村 重雄、竹平 理恵子(城西国際大学薬学部臨床統計学)/ 著
発行日
2014年12月
判型
A5判
ページ数
187頁
商品コード
46809
ISBN
9784840746809
カテゴリ
目次

こんな構成になっています!

序章 添付文書を読むときに知っておいてほしいこと

 添付文書は医薬品の使用にあたって理解しておきたい有効性・安全性情報をコンパクトにまとめたものです。

 この章では、コンパクトにまとめてあるがゆえに詳細が省かれた添付文書から、統計学のコトバを理解することでその背景にある意味を深読みするために、知っておきたい基本的な考え方を説明します。


1章 まちまちなデータは,ひとまとめにして考える

 薬を飲んで、効く人もいれば、効かない人もいる。ではどうやってその薬が効くのか、効かないのか判断しているのでしょう?

 この章では、いろいろな結果が得られたデータから、統計学の手法を使ってどのように傾向をつかんでいるのかを、実際の添付文書を見ながら考えていきます。


2章 その差に意味はあるのか

 効く人もいれば、統計学の手法を使ってどのように効くか効かないか(飲む前と差があるかないか)を確かめているのか、実際の添付文書を見ながら考えていきます。