調剤と情報 2023年10月臨時増刊号(Vol.29 No.14)
処方鑑査に強くなる とある薬剤師の物語
第1章 処方箋の不備
クエスト1 頓服薬が処方されなかった患者への対応
児島 悠史
クエスト2 初回来局にて、頓服の睡眠薬が処方された患者への対応
児島 悠史
クエスト3 期限切れの処方箋を持参した患者への対応
児島 悠史
第2章 循環器科からの処方箋
クエスト4 血圧の上昇を訴えてニフェジピン徐放錠が処方された患者への対応
根本 真吾
クエスト5 カデュエット®の番号が変更された患者への対応
稲生 貴士
クエスト6 エサキセレノンとエプレレノンを併用された患者への対応
青島 周一
クエスト7 アトルバスタチン服用中に筋肉痛やだるさを訴えた患者への対応
新原 博輝
クエスト8 オルメサルタンからエンレスト®に切り替えられた患者への対応
根本 真吾
クエスト9 エナラプリルからエンレスト®に処方変更された患者への対応
稲生 貴士
クエスト10 トリクロルメチアジド錠が追加された患者への対応
青島 周一
クエスト11 脳梗塞でアマンタジンが追加された患者への対応
近藤 悠希
第3章 糖尿病内科からの処方箋
クエスト12 メトホルミンが増量された患者への対応
鈴木 猛弘
クエスト13 服用タイミングが重なってしまう患者への対応
鈴木 猛弘
第4章 呼吸器科からの処方箋
クエスト14 長引く咳症状にクラリスロマイシンが処方された患者への対応
細川 智成
クエスト15 LAMA/LABAで治療中に息切れを訴えるCOPD患者への対応
野田 学
クエスト16 呼吸器科を受診しアスペノン®を処方された患者への対応
細川 智成
クエスト17 テオフィリン服用中に禁煙治療を始めた患者への対応
野田 学
クエスト18 テオフィリン徐放錠100mgの処方箋を持参した患者への対応
細川 智成
クエスト19 ミニリンメルト®服用中にブデソニド・ホルモテロールを処方された患者への対応
野田 学
第5章 精神科からの処方箋
クエスト20 BZ系睡眠薬からメラトニン受容体作動薬に変更された患者への対応
中田 裕介
クエスト21 ゾルピデムが長期処方された患者への対応
児島 悠史
クエスト22 うつ病治療中で海外に渡航予定の患者への対応
中田 裕介
クエスト23 不眠症は改善傾向だが朝の体のだるさを訴える患者への対応
児島 悠史
第6章 脳神経内科からの処方箋
クエスト24 片頭痛予防薬が変更となった患者への対応
矢作 和歌子
クエスト25 セレニカ®R顆粒を処方された患者への対応
矢作 和歌子
クエスト26 セレギリンからラサギリンに変更された患者への対応
矢作 和歌子
第7章 泌尿器科からの処方箋
クエスト27 シロドシンにタダラフィルが追加された患者への対応
大野 伴和
第8章 消化器内科からの処方箋
クエスト28 下痢が続きラモセトロンが処方された患者への対応
大野 伴和
クエスト29 ピロリ菌除菌療法が処方されたペニシリンアレルギーがある患者への対応
大野 伴和
クエスト30 ピロリ菌除菌でボノサップ®が追加された患者への対応
髙畑 篤、髙橋 渉
第9章 膠原病内科からの処方箋
クエスト31 チアマゾールを処方された妊婦への対応
須藤 寛
第10章 皮膚科からの処方箋
クエスト32 Ⅰ群のステロイド薬を処方された男児への対応
鈴木 寛
クエスト33 帯状疱疹でバラシクロビルを投与された患者への対応
近藤 悠希
クエスト34 ヘパリンとⅠ群ステロイドが混合指示で処方された患者への対応
鈴木 寛
第11章 整形外科からの処方箋
クエスト35 サーフィン中に腰を痛め、ケトプロフェンテープが処方された症例
船木 麻美
クエスト36 代理の医師からノルスパン®テープが処方された患者への対応
村阪 敏規
クエスト37 腰の痛みで飲み薬が処方された患者への対応
近藤 悠希
クエスト38 ロキソプロフェンが処方された「鎮痛薬を使うと鼻づまりになる」患者への対応
村阪 敏規
クエスト39 テリパラチド皮下注による治療が25カ月目に突入した患者への対応
船木 麻美
第12章 眼科からの処方箋
クエスト40 もっと安い点眼薬がないか尋ねてきた患者への対応
川口 太一
クエスト41 眼圧上昇で薬が追加された患者への対応
川口 太一
クエスト42 開放隅角緑内障治療で充血が増えた患者への対応
川口 太一
第13章 耳鼻咽喉科からの処方箋
クエスト43 昨年と同じ点鼻薬を処方された小児患者への対応
前田 雅子
クエスト44 肺炎で抗菌薬が2種類処方された患者への対応
髙橋 渉
クエスト45 喉の痛み、鼻水、発熱症状を訴える患者への対応
児島 悠史
クエスト46 アルコール臭が苦手な花粉症患者への対応
前田 雅子
クエスト47 アレルギー性鼻炎で第二世代抗ヒスタミン薬を処方された患者への対応
髙橋 渉
クエスト48 モンテルカストOD錠を処方された女児への対応
前田 雅子
第14章 小児科からの処方箋
クエスト49 毎食後服用を1日2回に変更する?
神田 佳典
クエスト50 感冒症状にPL配合顆粒が処方された幼児への対応
青島 周一
クエスト51 デキサメタゾンエリキシルを追加された男児への対応
新原 博輝
クエスト52 薬歴表紙に「牛乳」があるのにイナビル®が処方された患児への対応
神田 佳典
医療において、「唯一の正解」のような選択肢はありませんが、「明らかな悪手」は確実に存在します。薬剤師としてのレベルアップ、特に新人薬剤師がいっぱしの薬剤師として現場で戦力となるためには、この「明らかな悪手」を打ってしまうリスクを減らす、という成長が必要不可欠です。それは、「疑義照会」という業務においても同じです。
薬剤師は、「処方箋中に疑義がある場合は調剤をしてはならない」と薬剤師法で定められています。しかし、いま自分が手にしている処方箋に疑義が「ある」のか「ない」のかを見極めるのは、一朝一夕でできるようなものではありません。「疑義があると思って疑義照会したけど、単なる勉強不足や勘違いだった」「疑義がないと思って調剤したけど、本当は疑義照会して別の薬を提案した方がよい内容だった」……そんな苦い思い出やヒヤリ・ハット体験は、薬剤師なら誰もが避けて通れない“やらかし”だと思います。
本企画は、そんなさまざまな“やらかし”を誌面上で疑似体験しておくことで、実際の現場では同じ過ちを繰り返すことなく適切な対応ができるよう、「予行演習しておこう」という目的で組まれたものです。現場でよくある、「疑義がありそうにみえる処方」や「疑義がなさそうにみえる処方」を仮想症例として示し、どんな“やらかし”をしやすいのか、現場目線で注意点や対策を具体的に解説するとともに、疑義照会を行う際の切り口も紹介しています。ぜひ、主人公の「ヤラカシーノ」とともに、いろいろな場面、いろいろな診療科での“やらかし”を疑似体験し、そこから現場で役立つ教訓を得てレベルアップしてもらえたらと思います。
2023年10月
Fizz-DI
児島 悠史
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