透析患者への投薬ガイドブック 改訂3版

慢性腎臓病(CKD)の薬物治療

¥8,800

●CKD・透析患者に対する投薬バイブル、待望の改訂3版!
●掲載医薬品数が大幅UP
薬物動態パラメータ、TDMのポイントなど、医薬品添付文書には記載されていない情報がさらに充実


本書は、1999年の初版発行以来、CKD・透析患者の診療に関わる多くの医療従事者の「バイブル」として圧倒的な支持を得ています。投与設計のための基礎知識を最新の情報を基に解説した「総論」、掲載薬剤数を大幅に増やし、エビデンスとなる薬物動態のデータや関連論文をふんだんに盛り込んだ「投薬ガイドライン」が、臨床業務を強力にサポートします。

訂正情報

編著
平田 純生、古久保 拓/編著
発行日
2017年6月
判型
A5判
ページ数
1124頁
商品コード
49756
ISBN
9784840749756
カテゴリ
目次

総論 透析と薬物療法 ~投与設計へのアプローチ~


総論① プロプラノロールとアテノロールの違いからADMEを知ろう

1 はじめに

2 バイオアベイラビリティ(吸収と肝初回通過効果)

3 分布

4 代謝による消失と排泄による消失(代謝および排泄経路)

5 酵素誘導と代謝阻害

6 クリアランス,半減期,投与量の設定

7 透析による除去

8 中枢性副作用

9 腎不全患者の投与設計は難しくない


総論② 腎機能低下患者に特徴的な薬物動態の変化

1 はじめに

2 どんな薬物が腎機能低下患者にとってリスクが高いか?

3 腎不全患者のバイオアベイラビリティ(薬物の消化管吸収と初回通過効果)

4 腎不全患者のタンパク結合率の変化

5 CKD患者の分布容積の変化

6 腎機能低下患者の活性代謝物の蓄積

7 腎における代謝

8 CKD患者で用量調節の必要な肝代謝性薬物

9 尿毒素の蓄積による影響

10 まとめ―尿中排泄率が高くなくても減量すべき薬物―


総論③ 各種血液浄化法と薬物除去に影響する諸因子

1 はじめに

2 血液透析(HD)クリアランス

3 透析による薬物の除去率

4 体液のコンパートメントと分布容積

5 血液浄化法と薬物除去

6 透析膜への薬物の吸着

7 HD後のリバウンドについて

8 持続的携行式腹膜透析(CAPD)

9 HF,DHPおよびCHFのクリアランス

10 わが国の持続的血液浄化法CRRTの主流CHDF

11 血液浄化法の限界 ~分布容積の大きい薬物,タンパク結合率の高い薬物~


総論④ 腎機能低下患者の投与設計

1 はじめに

2 クリアランス検査による腎機能―実測GFRと実測CCrの違い―

3 各種腎機能推算式

4 Cockcroft-Gault式の問題点

5 カルボプラチンの投与設計に用いるCalvert式に代入する腎機能はCCrかeGFRか?

6 血清Cr値を基にした推算式はサルコペニアを伴う高齢者では要注意

7 eGFRの利点と問題点

8 筋肉量の影響を受けない血清シスタチンC濃度

9 腎機能を正しく評価するための10の鉄則

10 Giusti-Hayton法を用いた腎機能に応じた薬物投与設計

11 尿細管分泌される薬物,尿細管で再吸収される薬物の投与設計

12 添付文書の尿中排泄率の中には活性のない代謝物を含む「尿中回収率」のものがある

13 混乱を招きやすい添付文書の「尿中未変化体排泄率」の例

14 透析患者の投与設計

15 TDMの実施における血中濃度と時間の関係

16 まとめ


データ編 白鷺病院における透析患者に対する投薬ガイドライン

1.鎮痛薬・抗炎症薬・抗リウマチ薬

2.高尿酸血症治療薬

3.中枢神経用薬

4.自律神経用薬

5.その他の神経系用薬

6.脳循環・代謝改善薬

7.抗アレルギー薬

8.強心薬・抗狭心症薬

9.降圧薬・利尿薬

10.抗不整脈薬

11.高脂血症用薬

12.昇圧薬

13.呼吸器官用薬

14.消化器官用薬

15.肝・胆道疾患用薬

16.糖尿病治療薬

17.骨症治療薬

18.ホルモン剤

19.造血と血液凝固関係用薬

20.ビタミン剤

21.皮膚疾患治療薬

22.輸液・電解質用薬

23.中毒治療薬

24.感染症用薬

25.抗腫瘍薬・免疫関係用薬

26.眼科用薬

27.泌尿器用薬・痔治療薬

28.血漿製剤・ワクチン・トキソイド類

29.麻薬・麻酔薬

30.診断用薬

31.その他の医薬品


索引

医薬品名索引

総論索引