―CKD患者の薬物療法適正化のポイントと実例―
腎機能低下患者に対する薬物療法適正化のための待望の業務マニュアルです!!
すべての診療科において役立つマニュアルです。
腎機能低下患者の薬物療法では、①過量投与による中毒性副作用防止のための腎機能に応じた用法用量設定、②薬剤性腎障害による腎機能悪化防止のための適正使用が大きな柱となります。腎機能低下患者は、高齢者を含めすべての診療科に存在し、多くの薬剤師が病棟薬剤業務や薬剤管理指導業務の中で遭遇しているものの、薬学的管理に関する適切な業務内容については、各施設で模索しながら対応しているのが現状です。本書は、腎機能低下患者に対する薬物療法の適正化に向けて、薬剤師がどのような業務を展開していくべきかについて、日本病院薬剤師会学術小委員会において平成19~25年度までの調査研究結果を基に作成した業務マニュアルです。また、先駆的な取り組みをコラムで紹介。各施設の業務改善の参考になります。
<特長>
・ 腎臓病領域に限らず、幅広い診療科における腎機能低下患者の薬物療法適正化に役立つ薬剤師業務の手引き書
・ 医薬品の採用からDI、調剤・監査、病棟・外来業務、薬薬連携など、多岐にわたる腎機能低下患者への薬学的管理の場面に対応した適切な業務内容を提示
・ 腎機能低下患者への薬学的管理の先駆的な特色ある取組みを紹介することで、各施設の今後の業務改善の参考になる
本書を通じ、薬剤師としてCKD患者の薬物療法適正化に貢献するために・・・・
・ケースに応じた業務のポイントが理解できます
・CKDの各種病態、腎代替療法に対する業務手順が理解できます
・先駆的な取組みを知り、業務改善に役立ちます
序章 CKD患者に対する薬剤師の関与の現状
1 はじめに
2 CKD患者の副作用および薬剤性腎障害と薬剤師の関与に関するアンケート調査
第1章 腎機能低下患者を考慮した医薬品の採用
1 はじめに
2 採用時の確認事項
3 医薬品情報提供事例紹介
第2章 腎機能低下患者に対する医薬品情報業務
1 はじめに
2 腎機能低下患者に投与するうえで必要な情報
3 腎機能低下患者に投与するうえで必要な情報の調べ方
4 腎機能低下患者への薬物投与における添付文書の読み方の注意点
Column CKD患者に関する薬剤情報Database「透析患者に対する投薬ガイドライン」の
作成・公開
第3章 腎機能低下患者に対する調剤・監査
1 入院・外来院内処方
2 外来院外処方
Column 院内処方への取組み
Column 院外処方への取組み
第4章 腎機能低下患者に対する病棟業務
1 腎機能低下患者の持参薬チェック
2 腎機能低下患者の管理のために必要な患者情報
3 腎機能低下患者の処方チェック・処方提案
4 処方評価
5 腎機能低下患者の服薬指導
6 腎機能低下患者の集団指導・チーム医療の実践
Column 東京医科大学八王子医療センター腎臓内科の活動
Column 透析カンファレンスにおける情報共有と情報提供
Column 腎臓病教室の取組み
第5章 腎機能低下患者に対する外来業務
1 はじめに
2 糖尿病腎症患者に対する外来業務
3 保存期腎不全患者に対する外来業務
4 血液透析患者に対する外来業務
5 腹膜透析患者に対する外来業務
6 腎移植患者に対する外来業務
7 免疫性腎疾患患者に対する外来業務
Column 腎疾患専門外来における薬剤師の指導・相談業務
Column 腎移植外来
Column 糖尿病患者を対象とした薬剤師外来
Column 腹膜透析外来における薬剤師の役割
第6章 腎機能評価
1 腎機能評価方法の特徴
2 各腎機能評価方法の特徴
3 eGFRとCG式から求めた推算Ccrの正確度についての比較
4 おわりに
Column 処方監査システム
第7章 腎機能低下患者の投与設計
1 はじめに
2 腎機能および腎排泄寄与率の評価と注意点
3 腎機能低下患者への投与量・投与間隔の調節
4 実臨床における薬物投与設計時の注意点
第8章 腎機能低下患者の薬物血中濃度モニタリング(TDM)
1 序論
1 はじめに
2 保存期患者,透析患者,腎移植患者のTDMを実施するうえでのポイント
3 TDMの手順(依頼~報告まで),注意点など
4 職員へのTDM啓発活動
2 腎機能低下時にTDMによる用量調節が必要な薬剤
A 抗菌薬
Ⅰアミノグリコシド系抗菌薬
1 体内動態パラメータ
2 目標血中濃度
3 腎機能低下時の用法用量
4 腎機能低下時のTDMに基づく用法用量の考え方と実践
5 その他
Ⅱグリコペプチド系抗菌薬
1 体内動態パラメータ
2 目標血中濃度
3 腎機能低下時の用法用量
4 腎機能低下時のTDMに基づく用法用量の考え方と実践
5 その他
B ジゴキシン
1 体内動態パラメータ
2 目標血中濃度
3 腎機能低下時の用法用量
4 腎機能低下時のTDMに基づく用法用量設定の考え方と実践
5 その他
C 抗不整脈薬
1 はじめに
2 体内動態パラメータ
3 目標血中濃度
4 腎機能低下時の用法用量設定
5 腎機能低下時のTDMに基づく用法用量設定の考え方と実践
6 相互作用
7 症例(ピルシカイニドTDM症例)
D 抗がん剤(メトトレキサート)
1 体内動態パラメータ
2 目標血中濃度
3 腎機能低下時の用法用量設定
4 腎機能低下時のTDMに基づく用法用量設定の考え方と実践
5 MTX—LV救援療法におけるTDMの考え方と実践
6 症 例
E 抗躁薬(炭酸リチウム)
1 体内動態パラメータ
2 目標血中濃度
3 腎機能低下時の用法用量設定
4 腎機能低下時のTDMに基づく用法用量設定の考え方と実践
5 薬物相互作用
F 抗てんかん薬
Ⅰガバペンチン
1 はじめに
2 体内動態パラメータ
3 目標血中濃度
4 腎機能低下時の用法用量設定
5 腎機能低下時のTDMに基づく用法用量設定の考え方と実践
6 その他
Ⅱトピラマート
1 はじめに
2 体内動態パラメータ
3 目標血中濃度
4 腎機能低下時の用法用量設定
5 腎機能低下時のTDMに基づく用法用量設定の考え方と実践
6 症 例
7 その他
Ⅲレベチラセタム
1 はじめに
2 体内動態パラメータ
3 目標血中濃度
4 腎機能低下時の用法用量設定
透析後補充投与の必要性について
5 腎機能低下時のTDMに基づく用法用量設定の考え方と実践
6 その他
Ⅳラモトリギン
1 はじめに
2 体内動態パラメータ
3 目標血中濃度
4 腎機能低下時の用法用量設定
5 腎機能低下時のTDMに基づく用法用量設定の考え方と実践
6 その他
Ⅴフェノバルビタール
1 はじめに
2 体内動態パラメータ
3 目標血中濃度
4 腎機能低下時の用法用量設定
5 腎機能低下時のTDMに基づく用法用量設定の考え方と実践
6 その他
3 免疫性腎疾患および腎移植で使用される薬剤
A カルシニューリン阻害薬(タクロリムス,シクロスポリン)
1 製 剤
2 体内動態パラメータ
3 測定パラメータ(採血ポイント)
4 投与量と目標血中濃度
5 TDM実施上の注意点
6 至適服用法の考え方
7 腎機能低下時の用法用量設定
8 腎障害と血中濃度
9 症例
B mTOR阻害薬(エベロリムス)
1 はじめに
2 体内動態パラメータ
3 測定パラメータ(採血ポイント)
4 投与量と目標血中濃度
5 TDM実施上の注意点
6 腎機能低下時の用法用量設定
7 腎障害と血中濃度
8 症 例
C 代謝拮抗薬(ミコフェノール酸,ミゾリビン)
1 体内動態パラメータ
2 目標血中濃度
3 腎機能低下時の用法用量設定
4 TDMの実践
Column 腎移植患者のカルシニューリン阻害薬のAUC測定報告書
第9章 腎障害性薬剤の薬学的管理
1 はじめに
2 腎機能低下患者への腎障害性薬剤投与の考え方
3 腎障害性薬剤処方時の対応
Column 「重篤な腎障害」に関する禁忌薬物に関する調査
第10章 CKDの各病態に対する薬学的管理の業務手順
1 高血圧症の薬学的管理手順(腎硬化症の予防)
1 はじめに
2 高血圧症の薬学的管理手順(腎硬化症の予防)
3 症 例
2 糖尿病腎症の薬学的管理手順(糖尿病腎症の進展予防)
1 はじめに
2 糖尿病における血糖コントロール目標
3 糖尿病における血圧コントロール目標
4 CKD患者に対する糖尿病治療薬
5 症 例
3 免疫性腎疾患・腎移植に対する免疫抑制療法の薬学的管理手順
1 はじめに
2 免疫性腎疾患に対する免疫抑制療法の薬学的管理手順
3 腎移植に対する免疫抑制療法の薬学的管理手順
4 免疫抑制薬ごとの注意点
5 腎機能低下時に用量調節が必要な免疫抑制薬
6 腎障害性作用を有する免疫抑制薬
7 感染症予防・治療
4 腎不全の尿毒症毒素の薬学的管理手順
1 はじめに
2 尿毒症について
3 クレメジン®による薬物治療
4 クレメジン®による治療戦略
5 服薬指導のポイント
6 典型的な症例
5 慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常(CKD—MBD)治療薬の薬学的管理手順
1 CKD-MBDの基本事項
2 CKD-MBDの治療
3 薬 剤
4 症 例
6 腎性貧血治療薬の薬学的管理手順
1 腎性貧血とは
2 腎性貧血の治療
3 腎性貧血の治療指針
4 腎性貧血の治療薬
5 鉄剤の投与
6 鉄剤投与時の注意点
7 症 例
7 高カリウム血症の薬学的管理手順
1 高カリウム血症
2 高カリウム血症の要因
3 臨床症状
4 治 療
5 予 防
6 慢性高カリウム血症に使用するカリウム吸着性レジン
7 症 例
8 アシドーシス治療薬の薬学的管理手順
1 はじめに
2 アシドーシスの病態
3 アシドーシスの治療
4 症 例
9 高尿酸血症治療薬の薬学的管理手順
1 高尿酸血症
2 腎機能低下患者への高尿酸血症における薬剤の選択
3 腎機能障害者に新たにフェブキソスタットが開始となった症例
4 まとめ
10 脂質異常症治療薬の薬学的管理手順
1 CKD患者の脂質異常症に対し蛋白尿の減少と腎機能低下の抑制にスタチン薬が推奨
2 腎機能低下症例には使いにくいフィブラート系薬
3 重度腎障害で唯一減量の必要なロスバスタチン
4 ステロイド抵抗性腎炎で併用されるシクロスポリンとスタチン薬による相互作用
5 CYP3A4阻害薬とスタチンの併用による横紋筋融解症
6 その他の脂質異常症治療薬
11 腎機能低下時の輸液療法の薬学的管理手順
1 体液量の管理
2 電解質異常の調節
3 栄養補給
4 ヨード造影剤使用時の輸液
5 症例(CKD患者の完全静脈栄養)
12 腎機能低下時の栄養管理手順
1 はじめに
2 腎機能低下時の栄養管理
3 薬剤と栄養管理に関わること
4 症 例
第11章 腎代替療法における薬学的管理の業務手順
1 血液透析
1 はじめに
2 血液透析とは
3 透析導入による薬剤の変更・中止など
4 透析患者への薬剤投与の特異性
5 まとめ
2 腹膜透析
1 はじめに
2 入院時持参薬確認のポイント
3 腹膜透析開始時(導入期)の薬剤選択のポイント
4 腹膜透析開始時(導入期)のその他のポイント
5 腹膜透析開始時(導入期)の退院時指導のポイント
6 腹膜透析維持期および残存腎機能の消失期のポイント
3 腎移植
1 はじめに
2 初回インタビュー・持参薬確認
3 服薬指導
4 腎機能に応じた用法用量設定
5 免疫抑制薬のTDMに基づいた投与設計
6 相互作用チェック
7 プロトコール作成への参画
8 効果や副作用のモニタリング
9 免疫抑制薬以外の薬剤の薬学的管理
第12章 腎機能低下患者のための他施設との連携
1 患者腎機能検査値の保険薬局への提供法
2 お薬手帳の活用
3 保険薬局薬剤師と病院薬剤師の連携会議,合同勉強会
Column 保険薬局との情報共有のためのeGFRチェックシールの提案
Column CKDシールの活用(滋賀県CKD医療者連携)
Column 保険薬局や老健施設などで試みた血清クレアチニン自己簡易測定
Column お薬手帳の活用
Column 病診薬連携システム
Column 処方せんに検査値を表示する取組み
Column 長崎県の薬局薬剤師におけるあじさいネットのCKD患者への活用
第13章 腎機能低下患者の薬学的管理に関する職員教育・啓発
1 職員に対する教育・研修の実施
2 医師・看護師など他の医療スタッフへの教育・啓発
3 薬剤師への教育・啓発
4 管理栄養士への教育・啓発
5 診療放射線技師への教育・啓発
腎機能低下患者に対する薬物療法適正化のための待望の業務マニュアルです!!
すべての診療科において役立つマニュアルです。
腎機能低下患者の薬物療法では、①過量投与による中毒性副作用防止のための腎機能に応じた用法用量設定、②薬剤性腎障害による腎機能悪化防止のための適正使用が大きな柱となります。腎機能低下患者は、高齢者を含めすべての診療科に存在し、多くの薬剤師が病棟薬剤業務や薬剤管理指導業務の中で遭遇しているものの、薬学的管理に関する適切な業務内容については、各施設で模索しながら対応しているのが現状です。本書は、腎機能低下患者に対する薬物療法の適正化に向けて、薬剤師がどのような業務を展開していくべきかについて、日本病院薬剤師会学術小委員会において平成19~25年度までの調査研究結果を基に作成した業務マニュアルです。また、先駆的な取り組みをコラムで紹介。各施設の業務改善の参考になります。
<特長>
・ 腎臓病領域に限らず、幅広い診療科における腎機能低下患者の薬物療法適正化に役立つ薬剤師業務の手引き書
・ 医薬品の採用からDI、調剤・監査、病棟・外来業務、薬薬連携など、多岐にわたる腎機能低下患者への薬学的管理の場面に対応した適切な業務内容を提示
・ 腎機能低下患者への薬学的管理の先駆的な特色ある取組みを紹介することで、各施設の今後の業務改善の参考になる
本書を通じ、薬剤師としてCKD患者の薬物療法適正化に貢献するために・・・・
・ケースに応じた業務のポイントが理解できます
・CKDの各種病態、腎代替療法に対する業務手順が理解できます
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