PHARM TECH JAPAN 2020年9月臨時増刊号(Vol.36 No.14)

小児製剤ハンドブック

¥7,040

現状、社会的に「小児製剤」に対する需要が十分に満たされていないため、各業界で課題と許容しなければならないことについて共有する必要があります。また、製剤開発の面で期待が大きい分野でもあり、年齢に応じた用量の調整が必要であったり、患児だけでなく親や介護者が扱いやすい製剤であることが求められています。
本臨時増刊号では、小児用医薬品に関わる状況と小児製剤開発に関わる技術について紹介します。
編著
石川 洋一/監
公益社団法人日本薬剤学会 小児製剤フォーカスグループ/編
発行日
2020年9月
判型
A4変型判
ページ数
184頁
商品コード
91240
カテゴリ
目次

総説

小児製剤の課題と動向

原田 努

 

第1章    各業界の抱える課題と取り組み

1.【座談会】小児製剤開発の課題

石川洋一、奥田 豊、川名三知代、齊藤順平、佐藤淳子、原田香奈、原田 努

2.地域薬局の抱える問題と小児用製剤開発に望むこと~小児在宅医療での薬学管理の現状と薬学への提言~

川名三知代

3.CLSの取り組みから見た製剤の課題

原田香奈

4.小児用医薬品開発にまつわる国内外の規制動向

佐藤淳子

5.アカデミアから見た小児製剤開発:生物薬剤学的な課題と取り組み

山下伸二

6.国立成育医療研究センターにおける小児製剤ラボの取り組み

山谷明正、岩橋香奈、齊藤順平、斉藤和幸、芦澤一英、早川栄治、對馬勇禧

 

第2章 小児製剤開発を行う前に知っておきたい知識

1.剤形別 小児製剤に望むこと

石川洋一

2.小児の製剤受容性

宮崎和城

3.小児の摂食嚥下機能の発達と障害:小児嚥下の仕組み、小児製剤設計で気を付けること

田村文誉

4.小児用製剤開発における添加剤の留意点

中川知哉

5.EMA小児製剤開発ガイドラインをもとにした添加剤アセスメントのフローチャート解説

髙江誓詞

 

第3章 小児製剤開発をささえる基盤技術

1.小児製剤の開発事例~プラジカンテル小児製剤の開発~

保地毅彦、髙江誓詞

2.小児用製剤の苦味マスキング技術と開発事例①

島村自然

3.小児用製剤の苦味マスキング技術と開発事例②

佐藤正樹、佐伯 勇、奥田 豊

4.小児用内服薬の苦味強度に影響する薬物の物理化学的因子と苦味抑制剤の探索

内田享弘、奥野敬義、原口珠実、吉田都、小島穂菜美、池上咲枝里

5.製剤設計および品質管理における電子嗅覚システムの活用

大森真治

6.口腔内崩壊フィルム製剤—小児製剤としての開発と可能性—

竹内淑子

7.小児製剤としての経口ゼリー剤

菱川慶裕

8.服用しやすい小児用製剤・服用しやすくする工夫

首藤 誠

9.服薬補助ゼリーの開発と小児用服薬助ゼリー『おくすり飲めたね』について

砂田久一

 

第4章 小児製剤開発をささえる製剤技術

1.高機能賦形剤を用いたミニOD錠およびコイン型OD錠の可能性

熊本いづみ、岡林智仁

2.難成形性賦形剤からなる口腔内崩壊錠の処方設計 —超微粒子ヒドロキシプロピルセルロースとフマル酸ステアリルナトリウムの活用—

伊藤彰彦、福田忠久、大芦竜也、竹内淑子、竹内洋文

3.ミニタブレット製造に向けた水溶性コプロセス添加剤

李 ?鵬、山本佳枝、呉 隆弘、二ノ宮光貴、Sander Van Gessel、Sunil Kumar N.、Bastiaan Dickhoff

4.服用しやすい薬の開発に役立つ甘味剤 スクラロース・タウマチン

藤田康之、竹村優子

5.薬物含有マイクロカプセルの小児用製剤への利用

庄司哲朗

6.小児製剤に使用できる医薬品添加剤の提案

板谷俊彦、竹山武志、Carin Siow、Bing Xun Tan、Philippe Lefevre

7.小児用製剤開発へ貢献できる医薬品添加剤の紹介

佐野 翼

8.小児製剤のための微粒子コーティング技術

星野嵩宜、田内郁男

9.マイクロタブレット用錠剤機の開発

佐藤隆行、菅原幹雄、北村直成

10.小児用経口投与デバイスの開発

Carlton Hoy

11.3Dプリンターによる製剤技術

岩田基数、音田和也、山田昌樹、Don Wetherhold

12.チャイルドレジスタンス包装の動向

菅野圭一