調剤と情報 2024年4月号(Vol.30 No.5)

【特集】 クリーンスポーツを支える 薬剤師に求められるアンチ・ドーピングの知識と情報発信

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特集 クリーンスポーツを支える 薬剤師に求められるアンチ・ドーピングの知識と情報発信

 

企画:笠師 久美子(北海道医療大学)

 

2003年に国民体育大会で初めてドーピング検査が実施され、2009年には日本アンチ・ドーピング機構公認スポーツファーマシスト制度が開始となり、薬剤師にとって「ドーピング」という言葉は身近になりつつあります。一方で、アンチ・ドーピング規則違反が毎年のように報告されており、その多くが「意図的ではないドーピング」とされながらも、規則に基づく適切な治療や手続きがされていない、あるいはサプリメントの誤用などの理由により、制裁を科されているのが現状です。
これらを未然に防ぐためには、薬局やドラッグストアを始めとしたすべての薬剤師がアンチ・ドーピングについて正しく理解し、アスリートや関係者に対して支援することが求められます。
本特集では、薬剤師が知っておくべきアンチ・ドーピングのための基礎知識に加え、アスリートを「意図しないドーピング」から守るために必要な知識や注意点などを紹介します。

編著
日本薬剤師会/監修 じほう/編
発行日
2024年4月
判型
A4変型判
ページ数
128頁
商品コード
94391
次号予告

●特集 薬物動態Quiz

 

■基礎・成人編

・個別化eGFRとはなに?

・Child-Pugu分類をどう活かす?

・肥満が薬物動態に影響する?

・低アルブミン値を認める場合、血中濃度に影響はある?

■相互作用編

・フルコナゾールの阻害作用が影響する期間はどのくらい?

・チーズと薬の相互作用?

■子供編

・子どものほうが体重あたりの投与量が多いのはなぜ?

・子どもが成長したらワルファリンの投与量が減ったのはなぜ?

■妊婦・授乳婦編

・妊婦に比較的安全な抗菌薬はある?

・授乳中の患者において服用を継続したほうが良い薬とは?

 

薬物動態学は薬剤師が専門とする分野であり、各医療職は学んでいない学問分野でもあります。しかし、その薬剤師が薬物動態学を苦手としていることも少なくありません。

本特集では、薬物動態学に関する厳選した疑問をクイズ形式で解説していきます。「確かに」や「なるほど」という知識を楽しみながら身につけることができる内容です。