ゆるりとはじめる小児科の1冊目

子どもがわかる くすりがわかる

¥4,950

●子どもの処方箋がきてもダイジョーブ?
●子どもの疾患・薬・薬剤師業務をまるっと解説!
 
本書は、病院・クリニックなどの診療で、これだけは押さえておきたい代表的な15の疾患の解説に加え、それらの処方箋を持参した患児と保護者へのアプローチ方法を症例ベースで薬物治療と併せて解説しています。さらに、薬を嫌がる子どもへの服薬指導や服用方法の工夫、調剤のコツ、誤投与を避けるための薬の管理方法、急な体調不良への対応など、小児科領域特有の問題への対応方法も解説。また、予防接種、妊娠中・授乳中の薬の注意点など、保護者に知っておいてほしい知識、小児在宅医療への対応方法も紹介しています。
この1冊で、小児科からの処方箋に関連する疾患・薬物療法・服薬指導・調剤業務・在宅業務業務のすべてがわかります。子どもの処方箋に慣れていない薬局薬剤師におススメです!

 

お知らせ

2024年9月25日 プロモーションビデオを公開

編著
石川 洋一/編
江藤 不二子、遠藤 美緒、川名 三知代/編集協力
発行日
2024年9月
判型
A5判
ページ数
464頁
商品コード
56150
ISBN
9784840756150
カテゴリ
序文

本書『ゆるりとはじめる小児科の1冊目』は,現場で必ず役に立つ小児薬物療法の基本の1 冊を目指して作成しました。そのため,今後の薬局に求められる小児の疾患・薬物療法・調剤業務・在宅業務に関連する知識の全てを無駄なく盛り込みました。


近年,わが国では成育基本法のスタートによって,成育すなわち小児と妊婦,その家族に向けた医療支援を推進していく方向に大きく舵が切られています。それを薬物療法の面から支えるために期待されているのが薬剤師です。しかしながら小児の年齢ごとの特性や小児期に特有な疾患が分からなければ,医薬品の知識だけでその期待に答えることはできません。

そこで本書では病院・クリニックなどの診療で,これだけは知っておきたいという疾患を選び,第一線の著名な医師の先生に疾患・治療・薬剤師から保護者に伝えてほしいことを執筆いただきました。疾患ごとの薬物療法の実務的なポイントは現場の薬剤師の先生に執筆いただきました。

処方せん調剤時の具体的な薬物チェックに向けては,医薬品名から小児薬用量や注意点,服薬指導児のポイントをその場で確認することができるように「一覧表でサッと確認! 子どもの頻用薬」の章を設けました

そして,小児科領域の現場の調剤や服薬指導など,薬剤師業務を幅広く取り上げ,それぞれ専門の薬剤師の先生に執筆いただきました。読者の先生方が一番困る「お薬を嫌がる子どもへの対応」についても,しっかり対応しています。

特に国が力を入れている地域医療で,今後対応が増えると予想される小児在宅・訪問指導・医療的ケア児についてもその現状と対応をよく理解できるように専門家に解説をお願いしました。在宅医療では重要な点となる栄養管理についても大きな学びがあります。

本書を手元に置いて日々お読みいただき,地域や施設のさまざまな医療チームと連携して,子どもたちに最高の小児薬物療法を届けて行きましょう。力を合わせて一緒にがんばりましょう!


2024年8月

明治薬科大学特任教授

石川 洋一