染方史郎の
第1章 耐性菌と抗菌薬のキホン
0 「細菌楽」を始めよう
1 薬剤耐性菌
2 耐性機構と耐性獲得機構
3 知っておきたい専門用語
4 抗菌薬
5 抗菌薬の適正使用 薬剤耐性(AMR)アクションプランの概要とAWaRe分類
第2章 手ごわい耐性菌を知ろう
0 Overview
1A MRSA① メチシリン耐性黄色ブドウ球菌と仲間たち
1B MRSA② 抗MRSA薬
1C MRSA③ MRSAの分類
2 VRE バンコマイシン耐性腸球菌
3 Clostridioides difficile クロストリジオイデス・ディフィシル
4 ESBL産生菌
5 CRE/CPE カルバペネム耐性腸内細菌科細菌/カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌
6 MDRP/MDRA 多剤耐性緑膿菌/多剤耐性アシネトバクター
7 BLNAR β-ラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性 インフルエンザ菌
第3章 真菌症と抗真菌薬のキホン
1 真菌と真菌症
2 真菌の概要
3 抗真菌薬
第4章 よくみる真菌を知ろう
1 カンジダ症(candidiasis, candidosis)
2 アスペルギルス症
3 クリプトコックス症
4 ムーコル症とその他の糸状菌感染症
5 トリコスポロン症
6 ニューモシスチス肺炎
7 輸入真菌症
前著『染方史郎の 楽しく覚えず好きになる 感じる細菌学×抗菌薬』は,お陰様で好評を得て,多くの皆様に読んでいただく本となりました。また,関連した講演依頼が増えたこともありがたい限りです。上梓後すぐに,第2弾を執筆するお話をいただいておりましたが,あれよあれよという間に3年以上が経過してしまいました。前著では真菌を掲載できなかったことが心残りでしたので,薬剤耐性菌とセットで真菌をご紹介できることは大変うれしい限りです。
最近は,インターネットで検索すれば多くの情報を得ることができます。ガイドラインなども無料で入手できるものも多く,「このような書籍の位置付けはどのようにあるべきか」ということを本書を書きながら考えました。おそらく,本書の意義は「情報の海のなかから素材を獲得し,いかに上手に美しく盛り付けるか」というところにかかっていると思っています。つまり,情報の整理です。また,整理するなかで切り捨てられる情報もありますので,元の情報にできるだけアクセスできるようにも配慮しました。前著は予想外にご好評をいただき,本書でも期待に応えられるかプレッシャーを感じつつ,執筆が遅くなりましたが,ようやく出版に至りました。前著をお読みいただいた方にも,そうでない方にも,想いが伝わればと思います。薬剤耐性菌を掲載するに際し,前著との重複が気になりました。必ずしも前著をお持ちでない方にもご理解いただけるよう,必要に応じて前著の一部を繰り返し用いています。前著をお持ちの方には,少しくどいと思われるかもしれませんが,ご容赦ください。
最後になりましたが,講義をいつも支えていただいている教室員・講師の皆様,本書関係者の皆様,そして前著から引き続き応援してくれている家族に,この場を借りて感謝の意を表します。
2024年4月吉日
大阪公立大学大学院医学研究科細菌学教授室にて記す
金子 幸弘
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