型が身につく薬物動態学

¥3,520

●血中濃度推移データが、うまく使える、相手にちゃんと伝わる!
●添付文書やインタビューフォームの情報から、薬物特性が掴める!
 
薬物の血中濃度推移のグラフや動態パラメータは、その薬物の体内動態を推測するうえで重要な基本情報です。これらは添付文書やインタビューフォーム、一次文献などから入手することができますが、臨床での処方提案や服薬指導で、どのように活用すればよいのか、またはどのように相手に伝えればよいのか悩むことはありませんか?
本書は、薬物動態の基礎である血中濃度推移データを中心に、その理解(読みカタ)と活用(使いカタ、伝えカタ)を解説しています。薬物動態の知識を臨床でうまく活用するための『型』を身につけることができる1冊です。
編著
杉山 恵理花/編著
発行日
2024年5月
判型
A5判
ページ数
152頁
商品コード
55924
ISBN
9784840755924
カテゴリ
目次

PART.1 くすりの血中濃度推移の読みカタ・使いカタ

1 血中濃度推移グラフの読みカタの基本

2 くすりの吸収の変化を読み解く

3 くすりの線形・非線形性の見カタ

4 相互作用の仕組みを読み解く

5 半減期の読みカタ

~グラフの傾きは1つじゃない!?~

6 先発品と後発品の血中濃度推移の比べカタ


PART.2 くすりの動態パラメータの読みカタ・使いカタ

7 分布容積を理解する

8 似て非なるCL とCL/F

9 レアキャラ?! 平均滞留時間(MRT)の使いカタ

10 くすりの消失経路の見分けカタ

11 繰り返し投与と蓄積率

12 くすりの溶け方で見かけの半減期が変わる!?

~フリップフロップを読み解く~


PART.3 くすりの血中濃度推移から考える薬物治療

13 次回までの投与間隔はどのくらい空ける?

~飲み忘れ分の服用タイミングと血中濃度推移~

14 負荷投与の量は単に多ければよいのか?

~負荷投与と維持投与~

15 点滴時間の違いと血中濃度推移の見カタ

16 くすりの母乳中への移行性を見極める

~乳汁中濃度と血中濃度~

17 血中蛋白結合の変化の影響を考える

~血中非結合形分率の上昇と血中濃度~


COLUMN

1 片対数グラフの傾きと消失速度定数

2 クリアランスとは

3 上向きに膨らんだ血中濃度推移グラフと非線形動態

4 絶対的バイオアベイラビリティと相対的バイオアベイラビリティ

5 腎クリアランス(CLr)

6 腎機能低下時における全身クリアランスの変化

7 血中濃度?時間曲線下面積(AUC)

8 抗菌薬の作用と血中濃度推移


用語一覧

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